建築環境工学系研究室(その2)地域環境計画学研究室 2012.7.19 M2 弓野沙織

国際会議に出席する持田研の学生

国際会議に出席する持田研の学生

昨年度の夏季の環境測定の様子

昨年度の夏季の環境測定の様子

杜春会の皆様、こんにちは。
持田研究室の大きな研究テーマは、CFDに基づく環境シミュレーション技術の開発と、これを応用した快適な都市デザインのための基礎理論構築です。この目的のため、日々学生たちは解析用のプログラムと格闘したり、流体力学や気象の専門書とにらめっこしています。ただし、研究のメインはシミュレーションですが、1日中パソコンの前に座っているわけではありません。精度検証や、モデル構築のために実現象の測定は欠かせないプロセスです。そのため、真夏の炎天下や、吹雪の中に出かけていって環境測定を行うこともしばしばで、意外とアクティブな一面もあります。

近年の気候変動で、猛暑や豪雪などの災害が激甚化してきました。私たち持田研究室では、こういった災害が発生しても、人間への影響が少しでも軽減されるような都市づくりに貢献していけたらと考えています。

また、いわゆる「研究」以外の活動が多いのも持田研究室の特徴です。持田先生は常々、学生には研究室にいるうちに、社会に出てから役に立つような経験をさせたい、とおっしゃっていて、国内外の学会での発表や、予算申請書の作成など、様々な機会を与えてくださいます。今では、修士を卒業するまでにほとんどの学生が国際会議や、毎年中国の清華大学、韓国の延世大学、東京大学と東北大学の環境工学系の研究室で行っている交流セミナーで、英語での発表を経験しますし、自分の書いた申請書が採用されたときはやはり嬉しいものです。

持田研究室では、ヒートアイランド現象に関する研究テーマが多いため、夏になると毎年いろいろな測定を行います。例えば、昨年度は埼玉の都市を模擬した実験施設の環境測定に、中国の武漢で環境測定と熱的快適性アンケート調査、仙台では市民に協力を得ながら広瀬川の冷却効果の測定を行いました。今年もそんな測定三昧の夏がやってきます。仙台は梅雨明けまでもう少しですが、関東以南では本格的な夏のようですね。皆様のご健康をお祈りして、結びとさせていただきます。

建築環境工学系研究室(その1)居住環境設計学研究室 2012.7.19 M1北澤幸絵

ゼミの様子

ゼミの様子

コンパの様子

コンパの様子

杜春会の皆様、はじめまして。
居住環境設計学研究室(後藤研)、修士一年の北澤です。

居住環境設計学研究室は、以前担当されていた野村先生がご退職されたため、今年度赴任された東北大OBの後藤先生が担当することとなり、環境系の研究室の一員として、心機一転新たなスタートを切りました。

まずここで、混乱されている方も多いと思いますので、後藤研の紹介に入る前に、環境系の研究室の歴史を紹介させていただきます。
少し長くなりますが、どうぞお付き合いください。

今からさかのぼること、7年(当時2005年)。
この年に都市・建築学専攻の構成が大幅に改変され、4つの大講座とその中に複数の分野が存在する形になりました。そのため、かつては「講座=研究室」であったと思いますが、現在は「分野=研究室」となっています。そして、その改変の際、かつての建築環境工学研究室は、サステナブル環境構成学分野(吉野研究室)と地域環境計画学分野(持田研究室)に分かれ、2研究室体制となりました。ただし、この2つの研究室は共通で運営している点が多かったので、まとめて『建築環境工学研究室』と呼ぶ場合もありました。

そして、本年度からは、地域環境計画学分野(持田研究室)、サステナブル環境構成学分野(昨年度に吉野先生が退職されたため、今年度は持田先生が兼担)に、私の所属する居住環境設計学分野(後藤研究室)が加わり、環境系の研究室が3研究室になったのです。

それと同時に、3研究室の総称は「環境工学研究室」ではなく「建築環境工学系3分野」と改め、新歓コンパなどは合同で行いつつ、それぞれの研究室ごとに独自の研究活動を行っています。
8月にはゼミ合宿があり、合同で蔵王に行く予定です。3研究室が集まると、学生だけで30人ほどにもなり、とても賑やかです。扱っているテーマがそれぞれで異なるのでお互いに刺激し合って研究していけるのではないかと、期待しています。

さて、ここからやっと新しい居住環境設計学研究室の紹介です! 後藤先生の専門は物理環境に対する人間の反応と室内環境制御であり、研究室では、知的生産性や温熱快適性、仮設住宅の居住環境、児童のアレルギー、効率的な換気システム、マレーシアやエジプトの居住環境のなどのテーマを取り扱っています。
ここだけ見てもお分かりの通り、研究テーマは本当に多岐にわたっています。多様な視点で『建築環境工学』を学べることは、とても面白いです。
時には、地域環境計画学の学生も参加し、学年や言葉の境なく、活発な議論が飛び交います。4年生の鋭い質問に、院生がたじろぐこともしばしば。。。

ところで、皆さんの研究室には、どれくらいの留学生がいましたか?
現在研究室には、中国、マレーシア、エジプトの学生がいます。
日本語が分からない人でも議論に参加できるよう、ゼミの発表スライドは一部英語で作ります。これは私のような普段英語をほとんど使わない学生にとっては、とてもいい機会です。留学生の皆さんは、私たちがわかるまでとても丁寧に話してくれます。英語で質問されるととても緊張するのですが・・・、自分できちんと答えられるようになりたいと思います。

このように、私たちは学生同士でも活発に意見を出し合いながら研究を進めています。 室内で過ごす時間が多い今日では、居住環境というのはとても注目されている分野です。研究室は、設立したばかりですが、これからどのように発展していくのか、とても楽しみです。

長くなりましたが、以上で紹介を終わらせていただきます。
これから、居住環境設計学研究室をどうぞよろしくお願いします。

建築空間学研究室 2011.08.05  M2 阿部一仁


杜春会の皆様、建築計画研究室卒業生の皆様、学生時代はどのようなプロジェクトや研究を行っていましたか?最近の当研究室の傾向として、様々な外部組織と共同で行うプロジェクトが多いと感じます。今回は、その中でも行政の協力を得ながら実施している、東日本大震災後の被災地調査をご紹介します。
 

2011 年3 月11 日14:46、歴史的な大地震が日本を襲いました。当研究室の多くの学生が被災し、人間環境棟も建物の一部崩壊により、立ち入り禁止となってしまいました。しかし、東日本大震災から約4ヶ月が過ぎた現在では、青葉山キャンパスから片平キャンパスへの引越しも終え、当研究室の10 名を超える学生が実際に被災地に入り込み、肌で被災地の状況を感じながら復興に向けた調査を進めています。


具体的には、七ヶ浜町や石巻市(牡鹿・雄勝・北上)に伺いながら、仮設住宅に避難されている住民の方々に対して、アンケートやワークショップなどを実施しています。被災地に実際に入り込むことで、リアルな情報を少しずつ集め、行政とともに様々な角度から復興計画を構想しつつあります。これは、都市・建築学専攻の中でも、実務に近い分野で活躍している研究室だからこそ出来ることだと思います。


今回の東日本大震災では、災害により引き裂かれ崩壊した街並みを目にする度に、ある種の建築の無力さを感じていました。「建築」、その中でも「建築計画」には果たしてどれ程の力があるのでしょうか。これに対しては、多様な意見があると思います。学生の気持ちとして、建築計画における建築の使われ方調査は、定量化しづらい人の動きや考えといった復興・防災を考える上でも大変重要な要素を把握することにつながると考え、それが被災者の居住空間の向上の足掛りになるとともに、またいつ来るか分からない震災の備えになれば幸いであると考えています。


卒業生の皆様の中には、ご経験のある方もいらっしゃるかもしれませんが、人のライフスタイルを調査している学生自身が、昼夜逆転の生活を送るという自己矛盾を抱えながらも、今の状況の中で自分達のできる事を考え、今後も調査・研究を進めていきたいと、研究室一同考えております。

 

災害制御研究センター 2011.07.13
M1坂本拓也

球技大会総合優勝 優勝商品にはテレビをGET!

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仙台ライオン一番町ビアガーデンでの楽しいひとこま

仙台ライオン一番町ビアガーデンでの楽しいひとこま

私たちの研究室は、災害制御研究センターの建築系3分野です。源栄正人教授、岡田成幸客員教授、大野晋准教授、佐藤健准教授、柴山明寛助教のもと、博士後期課程の留学生3名、博士前期課程の学生7名、留学生1名、4年生5名が日々、研究活動に励んでいます。今年は例年に比べて少し学生数が少な目ですが、3つの研究分野からなる“災害研”と呼ばれるこの研究室は、人数も多く、それに比例して部屋が大きいのも魅力だと思います。研究室の中に、振動台が設置してあるのも特徴の一つです。

主要な研究テーマは、地域の地震災害軽減のための研究および技術開発として、地盤環境調和型最適地震対策と次世代早期地震警報システムの研究開発とその応用です。特に、地域の地盤環境を考慮した高精度地震動評価に基づく地震リスクの地域内格差の明確化とゾーニングに関する研究、およびリアルタイム地震観測デー タを活用した地震動予測の高精度化と地震災害制御技術の開発などを行っています。

この度の東北地方太平洋沖地震が発生した日は、新4年生との顔合わせの日でした。そのため、災害研の皆は、地震時には、総合研究棟11階にある研究室にほとんど全員が在室していました。青葉山では人間環境系研究棟が構造的に大きな被害を受けましたが,総合研究棟11階も激しく揺れました。何10キロの重さの物が右に左に大きく滑ったり、本棚から大量の本が落下してきたりしましたが、誰一人として怪我人を出さなかったことは、さすが災害研と思っています。総合研究棟12階などでは、L字金具で止めていたスチール製の本棚も転倒しました。今までは安全そうな場所でさえも大怪我と紙一重なことが多かったように見受けられる今回の地震に対して、大きな怪我の報告がないのは、緊急地震速報システムの有効性が証明されたのではないでしょうか。

災害研として、この災害に感じることは多く、衝撃も大きかったと思います。被災しながらも、復旧・復興支援を頑張っていた学生もいました。家族が心配する中でも、自分の意思で日本のために復旧・復興支援に参加してくれた留学生の方もいました。余震が止まらない中でも、地震後ずっと活動する学生もいました。悉皆調査や、アンケート調査などもすごく協力的に参加してくれた学生がほとんどでした。今回の貴重な調査研究の成果をこれからの国内外における災害制御に生かしていきたいと思います。

最後に、今回の大震災に際し、被災された方々に心からお見舞い申し上げます。